コッツウォルズでティールーム

コッツウォルズで日本人がやっているティールームが、イギリスでなにか賞(UK Top Tea-place2008)をとったという記事を新聞で見かけた記憶がありました。

コッツウォルズで、日本人がティールームを開けるのか?というのが驚きでした。私が昨年、バスツアーの途中で一人で立ち寄ったコッツウォルズのティールームは、イギリス人のおばあさんが切り盛りしていました。素朴な店構え、ゆったりとした温かい雰囲気、手作りのスコーンとケーキの数々…。それは、日本人はあくまでも「お客さん」という全くアウェーな空間でした。

「コッツウォルズでティールーム −イギリスのお菓子に出会うー」

この本を手に取ったのは、もちろん「コッツウォルズ」というキーワードがあったからです。開いてみて本の中に出てくるお菓子の写真とレシピがとても魅力的だったので迷わず買うことにしました。家に帰って読んでみると、新聞記事でみた方の本だということに気がつきました。

著者の宮脇樹里さんは、もともとご家族でイギリスに住んでいらした方ですが、コッツウォルズに店を開くということは、一家の夢の生活の実現そのものだったということです。

古い街並みを残すということは、それだけ新しいものを拒むことにもなると思いますが、たゆまぬ努力と様々なめぐり合わせで夢のようなティールームが実現したのでしょう。

昨年、初めてイギリスに行くにあたって「どこがお勧め?」と尋ねた友人はみな「コッツウォルズがよかったわよ」といういことだったので、短い日程の中で一日バスツアーに一人で参加しました。当時は、宮脇さんのジュリスティールームのことは、知らなかったので地図で探すこともしていませんでしたが、とても近くを通ったのかもしれません。

憧れの土地、コッツウォルズに思いをはせながら、宮脇さんのレシピでお菓子を焼き、ジュリスティールームのボーナスガーデンを想像しながら、我が家の庭のバラの手入れにいそしみたいと思います。

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