もうすぐ節分

浅草寺の境内には、豆まき用の舞台が組まれていました。
私の祖父は、浅草寺にご縁があり毎年豆まきに参加していました。一度だけ、一緒にいったことがあります。何歳の頃か覚えていませんが、なつかしい思い出です。豆まきは、もっと高いところから撒いていたように記憶していました。撒いていたのは豆だけだと思うのですが、下の人々は大変な熱狂振りで、もみくちゃ状態でした。豆を拾っていたのでしょうか?祖父の雄姿をカメラに収めたかったのですが、混乱に巻き込まれて、それどころではありませんでした。


豆まきに参加される方は、各界の著名人や芸能人の他に、お寺にご縁のある方がかなりの人数いたように記憶しています。控えの大広間で、名前のかかった身支度コーナーを探して裃に着替えていると、年に一度の豆まき仲間から色々とご挨拶があって楽しいひとときのようでした。


裃姿で、大きな升に豆をもって仲見世を行列であるくと、沿道の人々から「豆をくださ〜い」と声がかかり、次々と手が伸びてきます。せがまれて、一握りずつ豆をお分けして歩くのはとても気持ちがいいものだと祖父はいっていました。浅草寺の豆を家に持ち帰ると、幸運のおすそ分けがいただけるということだったのでしょう。

色々と思い出深い浅草寺ですが、なにもかわらないものと、すっかり変わってしまったもの、懐かしいけれど外国のどこかににているような、遠いものと近いものが混ざり合っているような、そんなたのしさがありました。


暖かくなったら、浅草で生まれ育った友人に、お勧めスポット見学ツアーを企画してもらおうと思います。