高気圧

前から気になっていた、酸素カプセル。ジムでお試しコース、45分2800円というのがあって、やってみました。

ジジーっとジッパーを開けて中に入ると、不思議な気分。そうは思いたくないけれど、ソフトなタイプの棺おけ?「耳ぬきできますよね・・・。」え、あ、たぶん。「何かあったらこれを押すと、外でブザーが鳴って人が来ます」というナースコールみたいなものを渡されて、タオルが敷き詰められたマットに横たわりました。

ジジーっジッパーを2重に締められると、よく外国映画で死体が入っているバックを連想。いやそうじゃない、さぶまりん?両側に丸い窓があって外が見える。へぇー。

すると頭の方からシューシューと気体が注入されてくる。けっこううるさくて眠れないかも。どうして足元からにしなかったんだろうね。テントのあちこちがバリバリ音を立てて、パンパンに張ってくる。耳がキーンとなる。つばを飲んだり、耳抜きをしたり、2.2気圧とか?海底200メートルとかいってたね。気圧が低い体験はいろいろあるけれど、高い体験はほとんどないから未知のゾーンという感じ。

どうやら、目標気圧に到達?だいぶ時間がかかったような。テントはパンパン。そとからみたら、バナナボートの中でおばさんが寝ているっていう感じでしょうか。案外広い。ちょっと狭い大の字にはなれそう。寝返りも打てそうだけれど、あんまり端っこに行くと、バナバボートが転覆しないかなと心配になる。


ぐっすり寝るつもりが、全然眠れない。いろいろな妄想が頭を駆け巡る。だれそれになんとかっていわれた。何ちゃんが、なんとかっていった・・・。ちょっぴり納得のいかなかった最近のシーンが走馬灯のように頭をよぎる。


けっこう時間がたったのか、そうでもないのか、全く分からない。ちょっと眠ったような気もするが、よくわからない。するといきなり、バンバンと衝撃波が。お姉さんが潜水艦の窓をノックしている。中は高気圧なんだから、びんびん響く。これから「ガス」を抜くらしい。


プシューーーーー。早い!早すぎる!耳の中の気圧を抜くのが間に合わない。さっきのやり方の反対の耳抜きをしないとだめだ!口の中の気圧を下げないと・・・。遠慮なしに、どんどん気圧を下げてジッパーも開けちゃったけれど、だいぶ焦りました。途中、お天気の変わり目に痛くなる古傷が少しうずくような感じもあって、妙に納得しました。

ジッパーが完全に開かれて、お姉さんが顔を見せたときには、若干感動しました。またこの世にもどってこれたという復活の喜びでしょうか?


どうでしたか〜、


といわれても、ねえ。気圧の変化に順応するのが最大の関心事で、気体が酸素だったか空気だったはよくわからなったし、ぐっすり眠って目覚めたという感じでもなかったし。

すごく疲れているときのほうが効果があるようですよ〜

って、私は全然疲れていないお気楽主婦にみえるんだろうな・・・。徹夜続きでがんばってたんだけれど。


今度はもっと、へとへとの時にやってみようと思います。