コーニッシュ・パスティー(Cornish Pasty)その後

昨年5月にロンドンで食べたコーニッシュ・パスティー。そのあと、三越の英国展で購入(記事はコチラ)。おいしかったけれど、ロンドンのとはちょっと違う。

その後のお話。


先日深夜お風呂で、NHK教育テレビ。省エネ放送だかなんだか、音楽が流れてイギリスの汽車の旅的風景が延々と写る番組をみていました。どうやらイギリス南部。列車は、コーンウォールに到着。いろいろな風景があって、突然台所にいる英国マダムが登場。画面下に突然、「コーニッシュパスティーは、この地方の労働者の食べ物で・・・」などとキャプションが登場。マダムは、おもむろに生地をこね始めて団子に丸め、麺棒でのしてその辺のお皿で丸くくりぬく。

で、カッティングナイフでジャガイモを適当に切り、その上に細切れにした牛肉、その上にざっくりきりながら玉ねぎを乗せて、塩コショウ?そして小麦粉?と粉チーズ?なにせ音楽が流れているだけ、キャプションも最初だけ。何の粉なんだか、全然分かりません。


で、にこにこしながらハマグリのように生地を閉じて、ふちをこねこねと縄状のかざりをつくりました。パンパンの生地にナイフでなにやら目印を刻み、天板にたくさん並べてまたにっこり。

次の瞬間は、焼きあがったものを天火からとりだして、にっこり。


最後に材料と分量ぐらいキャプションが出るかと思ったのですが、それもなく、いつの間にかカメラは油まみれで汽車の点検をするおじさんにきりかわっていました。

なあんだ、簡単じゃないか、コーニッシュパスティー。

フィリングは、ただ刻んで入れるだけだったんだ!もとは、労働者階級の食べ物だそうで、昔は外側は、真っ黒焦げで中身だけ食べてたとか。パイはお弁当箱のようなものだったのかも?

すっかりその気になって、つくってみたのがこれです。(かなり労働者的)

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ジャガイモと玉ねぎが、つんつんと皮からつきぬけて、つつみにくいったらありゃしない。端切れでパッチを当ててなんとかつなげたのがばればれです。というわけで、パイ生地は改良の余地がたくさんありますが、あこがれのあの味にだいぶ近づいた感じです。ネットで検索すると、冷凍パイでつくったものがでてきますが、それはしたくない。英語のレシピも発見しましたがいまいち理解できない・・・。今度作るときは、ちゃんと辞書を引きます。

でも、でもですよ。

だいぶ近づきました。
百聞は一見にしかずですね。