蒟蒻畑

しばらく食べることが出来なくなりそうなので、スーパーで3種類買ってきました。ぶどうと桃とオレンジ。じきに在庫もなくなるでしょう。

初めて食べた時は、けっこう衝撃的でした。コレが蒟蒻なのか?!という感じ。なつかしいです。蒟蒻ダイエットの流行もあって、大人気。ゼリーとは全く違うプルルン感とつるりとした喉ごしが、とてもおいしいと思いました。次々新しいフレーバーも出てどれもおいしく、凍らせて真夏のバドミントンに持っていったものです。保冷材代わりにもなるしね。

あのころ最初に普通に食べて、「コレは危険な食べ物だ!」と思った人はあまりいなかったんじゃないでしょうか。不幸な事故のニュースを聞いても、あくまでも事故だという認識しかなかったです。そんなこといったら、お団子だってお餅だって、おうどんだって、ピーナッツみたいな固いものだってそういう事故はあったんじゃないかと。

今までにない製品だったから、それを無くせば危険なものが一つ減る・・・といえばたしかにそうですし、なにがなんでもなくてはならない食品ともいえないし。

子どもがのどに物を詰まらせる(うちの子ではありません)、という現場に2回遭遇しました。ほんの一瞬の出来事でした。本人は声も出せず、隣にいる子も呼べないうちに目が白黒。怖かったです。偶然私が気づいたので、とっさに口の中に指をいれてぽんと取り出しました。お団子2つ重ねと、さくらんぼの枝でした。何でそんなに慌てて食べたのでしょうか。毎日のように大勢子どもたちが遊びに来ましたが、おやつを出す時付き添ってお世話をしていたので大変なことにならずに済んだと思います。

こういうとっさの救命には、その場の観察と状況判断、そして、「助ける本能」も大切なのでは、と思います。先日、情報番組で、お医者さんが若いお母さん方に背中のたたき方を指導していました。予備知識は大切ですが、ああしちゃいけない、こうしちゃいけない、というインストラクションが多すぎるような気がしました。怖がって手を出せなくなって、手遅れになる。救急車なんて呼んでいる時間はないですよね。掃除機で助かった人もいる、指で取り出せた人もいる、さかさまにしてポンと出した人もいる、みんな、とっさの状況判断だったのでしょう。でも、どういう危険性もあるとそのまま伝えるのが判断力を養うことになるのでは、と思いました。


蒟蒻畑、しばらく食べられないと思うと、残念な気がします。でも、安全第一。今のままの形で売り続けて欲しいとは思いません。
危ない可能性のあるものを一切排除して、安心して子育てできる世の中に・・・というのも、なんだか違う意味で危ない気もしますが。