Chicago

赤坂ACTシアターにいってきました。
http://www.tbs.co.jp/act/event/chicago/
電話予約にして正解。前から5列目の中央のお席。電話したときに取れた席よりいい席が空いたので、変更してくれたとのこと。インターネット予約ではすでにいっぱいになっていた日だったので、とてもラッキーでした。
お客さんは女性が9割、いえそれ以上?。開場前から劇場周囲は女性客でいっぱいで、座席に着いてもほとんど男性を見かけないほど。なんででしょうか?みなさん、河村隆一のファン?。それに、宝塚ファンと米倉涼子さんの女性ファン?日本の男性は土曜日のお昼は寝ているのかしら。


中に入ると、お花がたくさんとどいていて、ガラス張りの外壁沿いから階段までもお花でいっぱい。会場内はその香りで、とても華やいだ空間になっていました。

というわけで、休憩時間のトイレ行列でロビーが大混雑。大変でした。設備は十分なのでしょうが、お客さんの比率がかたよっていたからでしょうね。


ミュージカルは、嫌いだったのです。その理由は、タモリさんがよく言っているのとほぼ同じ。せりふを言っていたかと思うと、急に歌をうたいだす、その辺の流れが不自然だと気になって、気恥ずかしいというか。

でも、まささん(だんなです)がニューヨークやロンドンでみたらすごく良かったと勧めるので、5月にロンドンにいったときに、「Chicago」を観てきました。当日券で、前から2列目。はじっこでしたが、汗が飛んでくるほどの躍動感に感激でした。エンターテインメントには違いないですが、たくましく生きる力を与えてくれる、そんな舞台だったのです。

映画を観ているので、あらすじは分かってるつもりでしたが、英語でわからなかったところもあったので、日本人が日本語でやるとどうなるのかな?という興味があって新聞広告をみてすぐにチケットを予約しました。

豪華なキャスト。それだけでもお客さんが集まります。セクシーで華やかで飽きさせない演出。とても素敵な舞台でした。満席の会場もスタンディング・オベーション。サービス満点のカーテンコール。皆さん大満足です。


でもね。日本人がやるとなんだか真面目。ダンスも歌も一生懸命・・・なのは、すごく伝わってくるんだけれど。退廃的などろどろさや、裏社会に生きる女性たちの、たくましくてかわいらしい生き様とか、濃厚なセクシーさみたいなのが美しくショウになっている、というところまでは行かないかな。

評論家じゃないんで、うまくいえないですが。

Roxieって、身近にいたら絶対に嫌いなタイプの女性だと思うんですが、映画やロンドンで観てとても好きになり、今回米倉さんがどんなRoxieをやってくれるか楽しみでした。けっこう良かったです。とってもがんばってくれていました。彼女自身も満足そうで、それが伝わってきました。でも、きっと彼女はもっと踊れる。そして、もうちょっと背が低かったら、もっと楽にRoxieが出来たんじゃないかな・・・と思いました。

Velma Kellyは、Roxie米倉(168cm?)より背の高い人でないと・・・。和央ようかさんは174cm。そうすると悪徳弁護士は・・・。うーん、むずかしいですよねキャスティングって。もっとふてぶてしい中年男のイメージでしたが、河村隆一さんはとても爽やかにやり手弁護士を演じていました。うたっている時の、あの「幸せを振りまいている」ようなまなざしがファンにはたまらないんでしょうね。


脇役では大澄賢也さんがめだっていました。ダンスの厚みが、素人目にも違うような。お話の最初にころされてしまうんですが、その後も何度も出てきておかしかったです。帽子を深くかぶってでてくるんですが、動きでぱっとわかってしますね。本人も、そこを狙っている?「どろどろセクシーさ」を出せるのは彼が一番ですかね。

Mama Mortonを演じた田中利花さんが素敵でした。とっても頼れるママ。ばっちり役にはまっていて、脇を固めるという感じがしました。

日本人は、女性だけでなく、男性もみんなお肌がきれいできめが細かくて、ライトが当たるとツヤツヤとひかる感じ。海外からのお客さんが見たら「すごくセクシー」だと思うでしょうね。


同じミュージカルを見比べるなんていう贅沢な機会は、今後はあまりないかもしれません。ブログで好き勝手に書くのも、楽しいですが、コレを仕事にしたら、ショウとしては楽しめなくなるかもしれませんね。


ライターの勉強しても、大変さだけが身にしみて、デビューはしない意気地なしな私。

Roxie Hart みたいな女性にとてもあこがれます。

身近にいたら「大嫌いな女」に違いありませんが。