一寸先は…

先週のある日。深夜の電話。午後の練習会で一緒だった○○ちゃんが帰ってきていないという。ええ?だって終わったの3時だよ。それから、何時間たったの?ちょっと遠いけれど、車で30分もあれば自宅に着いているはず…。

「一緒だったよね、変わった様子はなかった?」って…普通に帰ったはずだよ。だって私がシャワーを浴びていた間には、更衣室には来なかったよ。ロビーにもいなかったし、駐車場に車が…???あったかな・・・・?入口付近に止めたので、奥の方に○○ちゃんの車があったかどうか全然見ていない。でも、体育館はスタッフがたくさんいるし、とっくに閉館しているはずだから、誰か残っていれば気がつくはず。

そういえば、いつも少ししゃべって帰るのに、全然話をしなかった。少し遅れてきてたし、振り向いて声をかけたけれどだまって靴を履いていた。練習メニューも違うコートだったし…。

練習会の後、仕事っていう日もあったけれど、どこかへよったんだろうか。家出?なんて風でもなかったし…事故?だったら警察から何か連絡がってもいいはず。免許証もっているし…。

車で探しに行くことも考えたけれど、すでに12時を回っていた。連絡を待ちながら眠れずにいると、警察が見つけたという連絡。駐車場で具合が悪くなり、そのまま車の中にいたらしい。意識はあるけどそのまま病院へ、という話。ご家族だって、友達だってみんなメールしたり携帯に電話したりしていたんだよ。それにもこたえられなかった。

思えば思うほど、なんであの時!と思うことばかり。なんでもっと早く見つけてあげられなかったんだろう。一番最後まで一緒にいたはずの私…。たまたま…っていうことが重なって、何もしてあげられなかった。


なんだか、背中が寒い。人生の後半は、こんなことばかり?だんだん光が弱くなって、大切なものがみんな色あせていく…みたいな。

同じ年の○○ちゃんの、奇跡の回復を今はただ、願うばかり…。