胡蝶蘭が咲きました


開店祝いなどにみかける胡蝶蘭のはそれはそれは見事ですが、高級な贈答品として、仕立てられた鉢植えは、お人形のよう。美しくはありますが、人の技としての感動に気を取られてしまい、花本来の美しさは、造花を見るときの気持ちに近いような。

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3本だちの鉢植えを分解すると、3つの小さなビニールポットに。一昨年いただいた二鉢は、合計7つのビニールポットになり、それぞれ素焼きの小さな鉢に植え替えて管理しましたが、ミズゴケの管理が難しく全滅してしまいました。


昨年また、二鉢いただく機会があり、合計7個の植木鉢で管理。冬場の乾燥で2鉢だめにしましたが、現在5鉢どうにか生存。そのうちの2つが花芽をつけ、昨日最初の花が開きました。ほかの3鉢もだいぶ遅れて花芽を伸ばし始めています。

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こうやって、手元で咲かせてみると、ご贈答品の胡蝶蘭はどれほど手間がかかっているものなのかと改めて思います。あのようなしだれた形に花芽を仕立てるのは至難の業なのでは。支柱を立てたとしても、全くナチュラルでない形に少しずつ誘引していくわけですから、大変な手間でしょう。むりをすればぽきっと折れてしまいそうです。
そして、全部の花が正面を向いて、この時とばかりに花をそろえて咲かせる。
いいものを選んで組み合わせて鉢に入れ込むのでしょうが、高さのバランス、花の大きさのバランス、何万円もするものもあるという理由が確かにあります。

水をやりすぎても、ミズゴケが腐る、乾燥させすぎてもだめ。植えかえたり鉢替えをしたりした方が良いのだと思いますが、あんまりいじっていません。日に当て過ぎても葉焼けするし、そのうち病気がでてきて、葉っぱがどんどん腐るという。今までは、がっかりすることばかりでした。

珍しい植物を、人は見たがりますが、生息域が違う植物の管理というのは、本当に大変です。原産地に行けば、林の中に自由に咲いている自然の胡蝶蘭がみられるのでしょう。

うちに来て初めて咲いてくれた胡蝶蘭。小さいですが本当に可愛いです。