青いバラ

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ブルーバイユー、青いバラです。ブルーと名の付く品種は数々ありますが、青といっても、これぐらいです。

"blue rose"は「ありえない」という意味だといわれています。それほど、バラで青い色を出すのは難しいのだそうです。ばら色といえば、ピンク色。ローズといえば、濃いピンクの「あの色」と誰もがイメージする色がありますよね。

黄色いバラもありますが、これも中国で発見されたある品種の流れを汲むもので、品種改良で種類を増やしてきたから、現在いろいろな花が見られますが、当時はとてもめずらしいものだったのでしょう。でも、黄色い要素はあったからできたということです。

青は、アントシアニン。交配で青をだそうと、長いバラ園芸の歴史のなかで試みられてきました。その結果、紫色の品種はいろいろとみられるようになりました。本当に真っ青というのは、交配で出すのは無理!というところまで来ているのだそうです。

のこすは、遺伝子操作によるもの。

人間の探究心、美の追求、神から授かった美に対する挑戦という執念も感じます。青いバラが、本当にみたいのでしょうか。真っ青なバラができたら、そんなに美しいでしょうか。「ついに出来た青いバラ!」という話題性は相当なもので、それだけでビジネスとして成り立つのでしょう。

一方で、古い品種を復活させて愛好する動きや、懐古的な品種がもてはやされる反面、大企業が参入して青いバラ開発のプロジェクトがある。産業としてみると、また違う側面もあるのかなと思います。


青い薔薇

青いバラ (新潮文庫)

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図書館で借りてきて読んでいますが、いずれ買おうと思います。資料集のよう。膨大な取材です。