青いバラ
ブルーバイユー、青いバラです。ブルーと名の付く品種は数々ありますが、青といっても、これぐらいです。
"blue rose"は「ありえない」という意味だといわれています。それほど、バラで青い色を出すのは難しいのだそうです。ばら色といえば、ピンク色。ローズといえば、濃いピンクの「あの色」と誰もがイメージする色がありますよね。
黄色いバラもありますが、これも中国で発見されたある品種の流れを汲むもので、品種改良で種類を増やしてきたから、現在いろいろな花が見られますが、当時はとてもめずらしいものだったのでしょう。でも、黄色い要素はあったからできたということです。
青は、アントシアニン。交配で青をだそうと、長いバラ園芸の歴史のなかで試みられてきました。その結果、紫色の品種はいろいろとみられるようになりました。本当に真っ青というのは、交配で出すのは無理!というところまで来ているのだそうです。
のこすは、遺伝子操作によるもの。
人間の探究心、美の追求、神から授かった美に対する挑戦という執念も感じます。青いバラが、本当にみたいのでしょうか。真っ青なバラができたら、そんなに美しいでしょうか。「ついに出来た青いバラ!」という話題性は相当なもので、それだけでビジネスとして成り立つのでしょう。
一方で、古い品種を復活させて愛好する動きや、懐古的な品種がもてはやされる反面、大企業が参入して青いバラ開発のプロジェクトがある。産業としてみると、また違う側面もあるのかなと思います。
青い薔薇
- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
図書館で借りてきて読んでいますが、いずれ買おうと思います。資料集のよう。膨大な取材です。