今日の一言
東京ドームのテーブルウエアフェスティバルに
いってきました。大盛況でした。
素敵な写真がたくさん取れました。
お土産も買いました。
シルバーのプレートと、銀器の教科書。
イギリス行きの前に知識を入れておかないと。
実演コーナーもたのしかったです。
大倉陶園のバラの絵付けの実演が感動的でした。
絵付け師の角田さんは、お髭が素敵な英国紳士風。
説明をしながら器に一筆つけようとした瞬間
ぶるぶると指が震えたのが、モニター画面でも見て取れました。
大勢のお客さんに囲まれて描くのは、プロでも緊張しますか?と
解説のお姉さんもフォローにはいったのですが
「30年以上やっているんですが、
最初の一筆は、ぶるぶるっと来るんです・・・」
と静かにおっしゃいました。
そのあとは、何の迷いもなく描き進められて・・・
ぼんやりとした色から濃淡が描き出され
いつのまにかバラが浮き上がってくる。
焼き付けてからさらに塗り重ねて、
深みが表現されていくということです。
すばらしいです。感動しました。
同じ絵柄を何枚も描くのでしょうが
ひとつひとつが作品だとおっしゃいました。
新しい真っ白な陶器の、つややかな肌に
一筆入れる時の緊張感というのは、
熟練の職人さんでも大切にしている感覚
というか、
本物のマイスターだからこそもち続けられる
仕事に対する真摯な心の表れなのかもしれません。