百合の花

ご近所の石垣に咲いていました。百合は球根、と思ってしまいますが、花が咲いたあとガマの穂の様な実がなり、かさかさと割けて開くと中から種が出てくるのです。この種は案外遠くまで飛ぶのでしょうか、思いもよらないところから芽を出し、数年かかって花を咲かせます。その頃には地下には立派な球根ができているのでしょう。
こちらの都合のよいところに咲いて欲しいと思うのですが、数年かかって根付いたものが安易な移植に耐えるとも思えず、その場に咲いて頂くか、それが無理な場合はやむなく雑草として切り倒すか、悩むことになります。どういうわけか、不釣り合いに小さい別の鉢植えからどんどん伸びてきている百合も何本かあります。
こういう自生の百合も、葉っぱや茎の形から3、4種類は見かけるようなので、なんとか花を咲かせて見せて欲しいのですが、写真のように崖の途中に根付いて、毎年道行く人々に見上げてめでてもらえるラッキーな株には、よほどの強運でないとなれないものかも知れません。

というわけで、写真の百合は気高く誇らしく、実に美しいです。
神様に感謝。
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