救うのは太陽でしょうか

今日のような日差しの日には、窓際にしばらくいるだけで、テラスの照り返しがとても強烈だということを肌で感じます。この日光のエネルギーがただ建物の劣化にしかつかわれていないこの現状。見過ごすわけにはいかないとは思うのですが。オール電化に近い家なのに電源がないというのも、理屈に合わないとは思ったのですが、この家を建てるときは、まだソーラーは高くて、永遠に元を取れることがないというようなお話でした。

いまや、「何でソーラにしなかったの?」と息子に聞かれるありさま。設備もよくなったし、電気の買い取りも優遇されるという話。その分、普通の電気代が高くなるとか?いずれは、なんとかせねばなりません。屋根はソーラー、テラスは緑化?やりようによっては、いろいろ可能性あるというのでしょうか。


私が小学校の一年生の時に両親が建てた家は、屋根にソーラーがのっていました。太陽電池ではありません。黒く塗ったガラスのチューブが数本、反射板のついた箱の中にならんでいるというものです。朝、裏庭の水道をひねって、屋根の上のガラス管を水で満たします。夏場だと夕方には熱湯になってお風呂場の蛇口からほとばしるといった設備です。真冬でも天気が良ければ、生ぬるいぐらいにはなるので、水道水から温めるよりはかなり効率が良かったのではないかと思います。台風で、飛んできたものが当たってガラス管が割れたり、冬場に凍結して屋根から水が噴き出したりして、いろいろ大変だった記憶もあります。


太陽なんて、人間が地球上にまだ影も形もいなかったころからエネルギーを供給し続けてきたのに、なんだか急に新しい利用法に気がついたみたいな展開も失礼な話ですよね。もともと太陽なしでは生きていけないんですから。そして、地球なしでも生きてゆけない…。どうやって捨てたらいいかわからないような「かす」が出るエネルギーに未来の夢を託すというのが、どうかしていたんじゃないかと思いますが。