ターシャ・テューダー


http://www.matsuya.com/ginza/topics/080331e_tasha/index.html
に行ってきました。

すごい混雑でした。
食器や身の回りのもの、お手製のぬいぐるみ、
マリオネット、
お買い物のメモ書きまで
素朴な彼女の暮らしの中の物たちは
突然銀座のデパートで大勢の人たちにとりかこまれて
さぞやびっくりしたことでしょう。

ちょっと異常。

ターシャの庭を再現したという
室内のにわかガーデンも、なんだか哀しくなってくるほどの
人ごみでした。

上演されていた10分間のビデオには
美しい庭の鮮やかな色彩と静かな彼女のコーギーの生活が
垣間見られる穏やかな空気が流れていました。


何がこんなに人を惹き付けるのでしょうか。


全て手作りの生活、
ゆったりとした、でも手を休めることのない日々
家族を大切にしてきた暮らしの片鱗、
自分の楽しみを少女のように実現し
そのまま静かに終わりを迎える予感がただよう
淡々とした毎日


たとえばいくらあこがれたとしても、
観にきている人たちの日常の暮らしの中に
ポンと持ってくることができないものばかりの
彼女の生活から
何を教えてもらっているのでしょうね。



リンゴを煮て
ろうそくをつくって
羊毛をつむいで、編んだり、織ったり
そしていつでも絵を描いて
コーぎーたちと庭仕事



掃除機も、洗濯機も、エアコンもテレビもない?ような生活。
戻れるはずはないのですが。



絵本の挿絵の原画がたくさん展示されていました。
印刷になってしまったものとは違う
原画の色合い、筆遣い、息づかいが伝わってくる彼女の絵は
誰でも子どもに戻りたくなるようなやさしさがいっぱいでした。